道路使用許可について~ガールズバー、メイドバーのビラ配りは?店前のテラス席は?

column
コラム

目次

1.ビラ配りやテラス席などの道路使用に必要な許可について

ビラ配りやテラス席など、道路を使用しての販売促進や営業は、飲食店や風俗営業だけでなく、さまざまな業種において考えていることではないでしょうか。特に新規オープンした際や、思うように集客できない時、新たなターゲットを獲得したいなどにおいては、何かしら目立つことをしたいことは当然のことです。

 

公道においてビラ配りすることやテラス席・テイクアウトなどの営業を行う場合には、道路使用許可や道路占有許可を受けていなければなりません。基本的には道路は交通を目的にしているものですから、交通以外の目的で使用する場合には許可を受けておかねば違法行為になってしまいます。

 

ビラ配り程度ならバレないだろうと考える方もおられるかもしれませんが、公道で勝手にビラ配りしていい場所は存在しないのです。私たちがよく見かける、道路工事や交通量調査などでも警察署に道路使用許可を取って行っていますし、駅前にある屋台のラーメン屋さんでもきちんと申請をしたうえで営業しているのです。

 

無許可で公道を使用してビラ配りやテラス席を設置したような場合には、道路法違反で警察から指導されますし、場合によっては懲役や罰金などの刑事罰を負うことにもなりますから注意が必要です。

 

2.風俗営業、ガールズバー・メイドバーなど深夜酒類提供飲食店のビラ配りについて

キャバクラやスナック、ホストクラブなどの風俗営業店においては、各都道府県の条例や風営法によって制限されていますので、ビラ配りやティッシュ配りすることはできません。これは、青少年に対する健全な環境を保持することが目的となっているためです。

 

ビラ配りは相手の年齢を確認して配るわけではありませんから、18歳未満の青少年が手に取ってしまうリスクがあるために、不適切だと判断される広告物は認められていないのです。では、ガールズバーやメイドバーといった深夜酒類提供飲食店についてはどうかというと、道路使用許可を取得すれば、ビラ配りやティッシュ配りすることは可能となっています。

ただし、可能とされているからどんなものでも認められるという訳ではなく、接待行為を謳っていたり、卑わいな内容が記載されているのであれば、却下されることになります。各都道府県での条例においての規制は、風俗営業店に限定している訳ではなく、どのような店舗においても当てはまるものですから注意してください。

 

3.ビラ配りのための道路使用許可の概要

道路は使用目的が定められており、目的以外で使用することは原則的に禁じられており、その目的以外で使用したい場合であれば許可を取得しなければなりません。道路は交通を目的とするものですから、それ以外のものは基本的に許可を取得しておかねばならないのです。

 

例えば、年度末には道路工事が多くなりますが許可を得なければできませんし、交通量調査や屋台を設置するようなことも事前に許可が必要となります。そのため、「店の前だからビラを配ることくらいいいだろう」と考えて無許可で道路を使用した場合には、道路交通法違反となり3か月以下の懲役もしくは5万円以下の罰金となります。

 

ビラを配る1週間前程度には警察署に申請し、許可を受けておくようにしなければなりません。また許可の期間も定められていますので、継続してビラ配りをしたい場合には、許可が切れる前に新たに申請しておく必要があります。

 

3-1. 申請の窓口

ビラ配りをするためには、ビラを配布する場所を管轄している警察署に申請書(警察署のサイトからダウンロード可能)を提出しなければなりません。その際に使用する道路の場所が分かる図面などを添付書類として用意しておかねばなりません。

 

交通が激しい場所などにおいては、ビラ配りが禁止されている場所もありますので、早めに警察署に相談しておくとスムーズに許可を得ることができます。

 

3-2.申請の流れ

初めて申請を行う場合には、警察署との事前協議をしたあとに申請を行うことになります。申請を提出してから3日~1週間程度で許可がおりることになりますから、それまでに申請を行うようにしておきます。事前協議が必要な場合には、2週間程度前から警察署に相談しておくといいでしょう。

 

3-3.道路使用許可の条件

ビラ配りをするためには条件を付けられることがあります。道路を使用するわけですから、交通の安全や円滑を図る必要があるためです。そのため許可条件として、ビラ配りをする時間や車両通行幅員の確保などが許可書と共に添付して渡されることになります例えば、「交差点から5メートル内」「深夜・早朝」「地下鉄の出入口付近」「人通りの激しい場所」などといったものが記載されていることが多くなっています。

 

3-4.罰則

無許可で道路を使用した場合には「3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金」の刑事処分を受けることになります。また許可条件を守らずにビラ配りをしていたような場合には、許可を取り消すだけではなく、行政処分が下されることもありますから注意が必要です。

 

4.テラス席、テイクアウトなどの道路占有許可は緩和措置が延長中

オープンカフェのようにテラス席として道路を使用する場合やテイクアウトのために店舗の外で営業する場合においても、道路使用許可が必要となります。このテラス営業やテイクアウト営業などについては、新型コロナウイルスの影響によって暫定的に提供しているような場合などにおいて可能となっています。占用料の免除や占用期間の延長が国土交通省から公表されています。どのような内容なのかご紹介していきましょう。

 

4-1.テラス席、テイクアウトなどの道路占有の取扱いの概要

みなさんもご存知の通り、2020年はじめから蔓延の始まった新型コロナウイルスは、3密を避けることが感染を防ぐために大切なことであると言われています。自粛期間が解除された後であっても、さまざまな工夫によって3密を防ぎ、感染の防止に努めてきた飲食店などの店舗も多いのではないでしょうか。

 

アルコール消毒やマスクの着用など飛まつ感染を防ぐための取り組みをしているとしても、店内で飲食する場合にはどうしても3密になってしまうことを気にするお客様も少なくないからです。そこで国土交通省では、飲食店を支援するために、テイクアウトやテラス席の設置のための道路占有許可の基準を2020年11月30日までの緩和措置を行いました。

 

そのため、もともと店内で提供していた食事をテイクアウトできるようにしたり、テラス席を設置して密を避けるような工夫が増えたのです。まだまだ現時点では新型コロナウイルスの蔓延はおさまったとは言えないために、2021年3月31日まで延長することになったのです。

 

4-2. 道路占用許可基準の緩和措置のポイント

① 新型コロナウイルス感染症対策のための暫定的な営業であること
② 「3密」の回避や「新しい生活様式」の定着に対応すること
③ テイクアウト、テラス営業等のための仮設施設の設置であること
④ 施設付近の清掃等にご協力いただけること

 

国土交通省は、テイクアウトやテラス営業などによる道路占有許可基準の緩和措置として、上記4つのポイントを掲げています。あくまで新型コロナウイルス感染症の蔓延を防ぐための暫定営業になります。

 

3密を回避することなどに対応するために、仮設でテイクアウトやテラス営業の設備を設置することが許可基準となっています。設置できる場所は、道路や交通に著しい支障を及ぼさない場所である必要があります。歩道上においては、交通量が多い場所は3.5m以上、その他の場所は2m以上の歩行空間の確保が必要となっています。沿道店舗前の道路にも設置可能です。

 

また、それらの占有している道路付近の清掃に協力する場合には、占有料は免除となっています。占用期間は2021年3月31日まで延長されています。

 

5.まとめ

ビラ配りがしたい、テラス営業やテイクアウト営業を始めたいという方であれば飲食店営業や風営法など関連するあらゆる許可申請に精通した行政書士に申請を依頼することをおすすめします

 

「道路使用許可」「道路占有許可」の取得は、初めての場合には事前協議が必要となり、申請書のほかにも道路の図面など、用意しなければならない書類があります。店舗の営業を続けながら書類を整備し、警察署との事前協議も行わなければならないというのは、大きな負担となることは間違いありません。

 

これらの許可申請や規制、法令に対する豊富な経験を持っている行政書士に依頼しておけば、とてもスムーズに進めることができ、安心して始めることが可能となります。うまく活用してみてみることをおすすめします。

関連記事

PAGE TOP